ミツバチのダンス

ミツバチのダンス。
蜜の場所を示す、ハチのコミュニケーション。
でも最近の研究で、新しい蜜場所を誰かが見つけても、なかなか
仲間に受け入れられないらしいことが分かった。
飲み屋街の親父の会話に例えてみた。

「いやぁ、いい庭見つけたんだよ」
「新しい庭?どんな庭だよ?」
「蜜が旨い」
「へぇ〜。何が旨いんだよ、お前の言うことはあてになんないからなぁ」
「なんか、おしゃれっつーかさ、居心地がいいっての?新鮮だし」
「ばかやろー、お前、蜜っつーのは新鮮だから旨いとは限んないんだよ」
「そ、そうかなぁ、あ、そこの庭のママ美人だよ!」
「あほ、お前、先にそれを言えよ」
「すげー美人だよ、エビちゃんが40歳になったらこんな感じかなぁ、みたいな」
「40歳になったエビちゃんだぁ? お前俺を舐めてんのか。」
「え、でも、ほんとに蜜が旨いんだってば、今夜行こうぜ!」
「断る。俺は馴染みの庭の方がいい、蜜は毎年同じだし、ママは70過ぎてるけどな。いい女なんだよ。あの笑顔に、こう、ほろっと来るわけよ。ま、お前にはまだわかんねーだろうな」

とまぁ、新しいものはなかなか受け入れられないのはどの世界でも一緒らしいです。

(この会話の親父ハチにモデルはいません、え?違います、私の旦那じゃないですよ。やだなーもう)

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春眠暁を覚えず

病院の健康診断にて
「最近、何か身体に異変はありますか?」
「…そうですね、そういえば、最近何だか日中すごく眠いんです。
眠りが浅くて夢ばっかりみるし…」
「夢見るってことは寝てるってことだし。ほら春だからみんな眠いですよね 笑」
「…いや、えーと、はい。その通りですね」

春は眠いなー。
お昼ごはん食べた後眠くなるのを抑えようと
思いっきり濃いコーヒー入れたら苦すぎて飲めないし。
でもミルクがないから代わりに大量のクリープ入れたら
とっくにコーヒーが冷めてて、クリープ浮いたまま。
黒い海に浮かんだ溶けない氷河みたいな図になってるし。
しかもクリープだと思って入れたものはレモネードの粉だったし。
(どう考えても間違うから、クリープの容器に入れ替えないでください

でもやっぱり春は良いなー。
だって生き物が起き出す季節だから。
やほ! 今年も会えたね、よろしくね。
春だね!




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そら豆とビールと子供の頃食べられなかったもので今大好きなもの。

キッチンドランカーの主役、そら豆。
真夜中に小さな鍋でコトコト、下ごしらえもせずに
塩水で茹でただけをざるにあげて。

そら豆のおなかのところを押して
ぷりっと豆を出す。

むしゃむしゃ。
がばっ、ばたん、ぷしゅっっ
ぷはー! 
むしゃむしゃ。
ぷはー!
むしゃむしゃ。
ぷはー!
…ういー、ひっく。
(以下そら豆がなくなるまでエンドレス)

子供のころは嫌いだったそら豆。
大人になったら大好きなものになった。
そういえば他にもあるなぁ、そんなの。

豆ごはん、栗ごはん、塩辛
ニンジンのグラッセ、小倉餡
牛すじ、焼ねぎ…あ、落花生も。

みんなはそんなのありますか?
soramame

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ふわふわじゃないドーナツください

パン屋さんで聞いてみた。
ないだろーな、だいいち、ショーケースの中にないんだもん
あるはずないよねー。
でも、でも。
「…ふわふわじゃないドーナツありますか?」
「ふわふわじゃないドーナ…! あります(笑) 今並べるところでした」

砂糖がたくさんまぶしてあって、硬いやつ。
紙袋に入れておくと、油が滲んでくる。
飲み物がないと、飲み込むときに胸焼けを起こす…。

それはケーキドーナツ。

村上春樹の小説、羊男の大好物のドーナツ。
そういや羊男はドーナツショップで働いていたんだっけ。
羊男が紙袋から取り出してパクパク食べてる
そうそうあれは確か佐々木マキのイラストだ。
あれを見るたびにドーナツが食べたくて仕方なくて買いに走ってた。
きっとあのドーナツはミスドのふわふわのドーナツじゃない。そんな気がする。

食べたくて仕方なかったものを口にすると「おいしー…」とため息をついたあと
なぜだか大好きな人の顔が思い浮かぶ。
「ねぇ、これ美味しいよ! 食べて!」
「食べた? ね、すっごく美味しいでしょ?」
「もう一個食べる? はんぶんこなら食べる?」
「あー、私ももう一個だけ食べようかな」

きっと旦那は皿の上でナイフを入れて食べるだろう。
砂糖をぽろぽろこぼしながら食べる私を横目に。
ドーナツ

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初体験

交通量調査のバイトに行ってまいりました。
そう、あれです、道の端っこで、カチカチカウンターを鳴らしているあれ。
朝5時に集合で、朝7時から夜の7時まで。小遣い稼ぎには最適かも。
というか、小学校の頃からこれやってみたかった!

夕方に突然電話があり、キャンセル待ちが出たからということで
急遽参加。
「服装はジャージでいいですか?」という質問に
電話越しのお姉さんはしばらく考えて
「…付近の住民に不審に思われない格好でお願いします
不審な格好って、龍の刺繍の入った金色のジャージとかか?

朝5時に、まだ暗い集合場所に到着すると、蠢く人・人・人
ざっと数えただけで、300人はいるだろう若者たち。
ん? 若者?
あー、そうだよねー。こういうアルバイトって大学生とかが多いよねー。
おそらく最高齢に近いだろうな、私(笑)
思いっきり浮きまくってるし、しかも班分けするとき
「おひとりでご参加の方いらっしゃったら手を上げてくださ〜い」
「はーい…」
ほとんどいない、そうかみんな友達と参加するのね。
そんなこんなで、おひとりさま参加の大学生3人とチームを組みました。

7時まで30分の6時半、交差点に降ろされた私たち。
「野鳥の会の要領で、大丈夫、簡単ですから。あ、ひとつだけ注意で
朝7時開始からは二度とカウンターをゼロに戻さないでください
大変なことになりますから」
早口でばーっと説明して去っていく監督。
いや、分からんし。
ヘルメットを付けて、パイプ椅子に座って
交差点でクルマの車種(ナンバーで選別)と
どの方向に何台どんなクルマが通ったかを数える。
合計24個ものカウンターを目の前にあたふた。

あ、今の普通常用車? え?軽なのに4ナンバーの普通貨物?
大騒ぎで最初の2時間くらいはあっという間。
で、だんだん慣れてくると、カウンターブラインドタッチできるようになった 笑

そしてだんだん退屈になってくる。
居眠りが見つかると即クビだそうな。
携帯電話も禁止。触ることも駄目。音楽も駄目。
おしゃべりして凌ぐ。

さて、隣は大学1年生の男の子。
「昨日徹夜だったんすよー」
「朝5時とか絶対無理だから起きてたんすよー自分一度寝ると起きないんでー」
「だから眠いっすー、なんか話題ないっすかねー」
なぜ語尾を伸ばーす?
でも、話を聞くと九州出身のなかなか素直でよい子。

「んじゃ、最近観た映画の話しようよ」
「いいっすねー!俺はデスノート観ましたー」
「…私、椿三十郎」
はい、映画の話終わりー。

「じゃあさ、なんか悩みとかないの?行きずりの私にしか話せないようなさ」
「行きずりってなんすかー?」
「偶然ってこと、悩みないのー?」
「悩みっすかー、あー、ありますー、俺、漫画のジャンプが止められないんです
大学生にもなって恥ずかしいじゃないっすかー、ジャンプとか。ヤンマガとかちっとも面白くないし大人になれない感じっすー」
「そ、そうなんだ…大変だね…」
はい、悩み相談終わりー。

あー、退屈だ。でも交差点から目をそらすことはできないし。
あ、そういえばカウンターを二度とゼロに戻すなと言われたっけ。

も、戻したい…
取り返しのつかないことしたい…
このダイヤルをポチっと押せば…

禁断症状発生 手が震えだす前に休憩になりました。

近所の神社の境内で携帯電話いじりながら居眠りしていると
「ねー、それネットやってんの?」
いやん、ナンパ? 相手はサッカーボール持った小学2年生3人だけど。
「違うよー、メールしてんの」
「インターネットしすぎると中毒になって死ぬんだぜー?」
「えー、そうなん?何で死ぬの?」
「何かねー、ネットカフェで気が狂うからだって聞いた!自殺するって、こえー!」
どんなネットカフェやねんっ。

で、何とか7時まで頑張り、
お給料をもらって解散。なかなか面白いバイトだった。

後日、交差点でクルマの車種をチェックしてしまう癖が
ついたうえ、曲がるクルマを見ると、カウンターを探してしまい
押さないと不安になるという後遺症が残りました。









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